舞阪大太鼓まつり 舞阪港の勢い声で西町太鼓上がる

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年10月29日 14:15



舞阪大太鼓まつりこと岐佐(きさ)神社祭典は、御輿の巡行に伴い、
大太鼓及び手踊りを行うまつりです。

20時間40分の巡行を終え、御輿を先導する年番砂町の愛國少年・
愛國青年太鼓が岐佐神社の石段を上がり、続き御輿が社殿に納り
ます。
供の列の太鼓はその後も新町新青年太鼓、仲町朝日青年太鼓が
石段をあがりそれぞれの時間を叩き終われば、殿(しんがり)の西
町敬愛青年の太鼓が石段に挑みます。



大きく重い太鼓を載せた太鼓台が石段を上がる力は、もちろん西町
衆の力、叩き続ける太鼓の音でもありますが、自慢の喉を聴かせる
木遣りの音頭で心と力を合わせることにあります。



太鼓を上がらせる木遣りの音頭をとるのは、舞阪の景気を運び活気
をもたらすしらす漁、しらす競り場の札読みをする浜名漁協の江間さん、
しらす競り場に行ったことがあるなら、市場の端まで響くその声を聴い
たことがあり、その声に奮ったことがあるでしょう。

その声がその喉が西町敬愛青年太鼓を引揚げる衆の心と力をひとつ
にし音頭をとって石段を上らせてゆくのです。



石段上の社殿前には、既に到着し今年を叩き終えた年番砂町、次年
の年番新町、仲町の太鼓が並び、今年のまつりを叩きあげてゆく西町
の太鼓を見届けようと各町の役員、氏子のみなさんが見守ります。



舞阪大太鼓まつりは残り五分、西町敬愛青年太鼓が社殿前で打ち鳴
らされています。
鳴らす太鼓はこれひとつ、舞阪衆の心奮わせる大太鼓は響き、旧暦九
月十五日の満月があるだろう空へと響き渡ります。
この太鼓打ち鳴らし終わる時、舞阪大太鼓まつりこと岐佐神社祭典は
終わり、舞阪の一年が終わるのです。

舞阪大太鼓まつり2013
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