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南浜名湖今切に寄せに寄せ続けた台風の余波がおさまろうと
しています。
台風は最後の雨を降らせ、最後の波とうねりを送り、遠い洋上
に去っていき、弁天島にいつもの秋、いつもの金の夕陽を残して
いきました。
台風の休漁中も働く漁師さんの手で乙女園の海は、千本万本
の海苔杭が立ち、その間に渡された海苔網が、もう冬の豊か
を育てているのです。
弁天島の夕陽が最も美しいのは、じつは金の海ではありません。
沈む夕陽を見送ったカメラマンは、残照の中にこそ海の美しさを
見つけています。
秋の鷺たちも一日の漁を終える海、その並ぶ足場も浜名湖の幸、
海苔と共に年末より水揚げされる豊かな浜名湖牡蠣の棚なの
です。
「ギャアッ、ギイッ」、鳥たちと共に暮らす里海が台風一過の夜を
迎えようとしています。
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浜名湖の遠浅を利用する浜名湖海苔は、江戸時代から今も続く
産地として日本最古の漁場です。
長く舞阪を栄えさせてくれた先人を忘れずに、二月には海苔供養
祭を全国で唯一開く舞阪人の心もこの海に継がれています。
長い休漁が開けようとしています。
台風が寄せた雲は去り、台風が寄せた潮には魚が溢れています。
豊かな海を持つ南浜名湖に、祭りの大太鼓が響こうとしています。
明日の漁の鼓動のような大太鼓が聞かれるのはいよいよ来週、
豊漁を目指し男たちが挑む海が開けようとしています。
※写真:舞阪海幸彦さん
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舞阪海幸彦海を撮る
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