はまなこ里海の会 網から揚る浜名湖の不思議

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年09月15日 11:15



南浜名湖の最南端で遠州灘につながる浜名湖は、潮の干満を
利用して海の生き物たちが行き来する、海ともいえる湖です。

8月31日、海の生き物のゆりかご、弁天島のアマモ場を観察した
はまなこ里海の会「アマモ場観察会&袋網漁体験」に参加の親子
は船に乗り、浜名湖の伝統漁袋網で獲れる魚を見学します。

袋網から小さなタモですくいあげた魚はさまざま、この網には海の
ナマズこと「ゴンズイ」が多く入っています。
ヒレに毒があり、つかまえても素手では触ってはいけないよ、と注
意を教えてもらえました。



珍しい海の魚、「イトヒキアジ」が獲れました。
まるで熱帯魚のエンジェルフィッシュのように、長くヒレを伸ばすこ
の魚も幼魚、浜名湖で育ち、やがて大海へ出てゆくお魚です。



平たく大きな魚が揚りました。
これはウマズラハギなどの仲間、オチョボ口で平たく、肝までおいし
い魚として愛されています。
平たいことから、お祭りなどに履く「雪駄(セッタ)」に似ていることか
らセッタとも呼ばれている魚です。



子供たちは海覗きが大好き、海の生き物を知りたいと思っています
が、船の上で漁師さんが網から取り出す魚を目の前で見れば、もっと
興味が湧いてきます。
そして安全なものは、実際に手にとって観察ができるのです。



そして浜名湖最大のエビ、「クマエビ(市場名)」の登場です。
漁師さんの手からはみだす大きなエビの登場にびっくり!
豊かな浜名湖は多くの生き物を育み、こうして漁で獲られているのです。

プロの漁師さんと同じ目線で魚たちを見る体験が続きます。

※取材協力:はまなこ里海の会
アマモ場観察会&袋網漁体験
舘山寺地曳網体験&マダイ放流

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