浜名湖のアサリ復活 アサリを守る猛暑対策も自らの手で

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年08月24日 17:15



浜名湖のアサリを漁師の手で復活させよう!

浜名湖弁天島乙女園の地内にある浜名漁協アサリ種苗センター
は、かつて浜名湖海苔の種付け場であった建物、使われなくな
って長く、藤蔓などに覆われた廃墟のような状態から、漁師さん
自ら清掃からはじめて整備した建物です。

現在稚貝を育成している種苗センターのこの建物は屋根が低い
スレート葺き、酷暑ともいえるこの夏は、大切な稚貝育成槽も
30℃近い水温となってしまいます。
その屋根から水が垂れ始めています。



少しでも建物を冷やそうと漁師さんが設備したのは、ホースに穴
をたくさん開け、屋根にはわせて設置した簡易スプリンクラーです。
午後からの種苗作業の間、全ての窓を開け、水を流して屋根や建
物を冷やしています。

人は汗びっしょりの作業となりますが、屋根が冷やされることで稚貝
を守ろうという工夫が効果をあげています。



それでも稚貝の育つ育成槽の過酷な水温を下げようと、新たに工夫
が加わろうとしています。
通常の電源しかなかった種苗センターに動力を引き、育成槽の海水
を冷やす装置の設置が急がれています。

浜名湖の将来を育てる種苗センターは、試行錯誤しながらノウハウ
を身につけ、未来を築きあげています。

※取材協力:浜名漁協採貝組合連合会
※浜名湖のアサリ復活 アサリ種苗

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