浜名湖のアサリ復活、採貝漁師さんの決意!

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年06月14日 17:53



南浜名湖は海の産地、浜名湖の二大漁業のひとつ、アサリ漁(採貝
漁)の漁師さんが、全国で初めて漁師さんによるアサリ種苗の取り組
みを始め、続けています。

浜名漁協採貝組合連合会(山本兼三会長)は、本日の会合後、浜名
漁協の八支所の代表と共に種苗センター(弁天島乙女園)に集まり、
全支所の仲間で行う浜名湖の将来を担う種苗事業への取り組みへ
の決意を固めました。



種苗センターは使われていなかった旧海苔の種付け場(浜名漁協)を
全支所の代表と共に、草と蔓で藪のようになっていた建物を整備した
もの、現在6基の種苗ポッドをそれぞれ3日に一回の水換えをしながら
、アサリの卵(ラン)を浮遊幼生、着底幼生へと育てています。



今日は現在までに確率した種苗方法を全支所の代表に説明し、今後
浜名湖にある全支所の漁師さんが参加する種苗を目指しています。
確立すれば全国初となる漁師さんによる種苗となり、安定した漁獲を
目指していきます。



種苗の経過は顕微鏡で観察し、記録をとり、効率のよい種苗方法を
確立していきます。
全員が種苗に関わり、観察を行うことで浜名湖の採貝漁師さん全員が
関わり、取り組めるようにしていきたいと山本会長は話します。



今日の観察では浮遊幼生のアンホ期からフルグロウン期に育った幼生
が泳ぐ様子を見ることができました。

特別に顕微鏡を覗かせていただくと、貝らしい丸い幼生が泳いでいます。
その大きさはもう肉眼で見えるほどの大きさになっています。
浜名湖の採貝漁師さんの毎日の努力から生まれた将来が育っています。



種苗のアドバイスをするのは、静岡県水産技術研究所浜名湖分場の霜
村さん、来週月曜にはアサリ種苗の先駆者を広島から招き、さらに指導
を受けようと取り組みを続ける浜名湖の採貝漁師さんを応援し、共に挑戦
しています。

本日NHK総合(名古屋)19:32~19:58のナビゲーション「沈黙の海~国
産アサリ激減の謎」が放送されます。

浜名湖のアサリ不漁の現状も紹介されますが、取材後本格化したこの
種苗事業を応援してまいりましょう。

※浜名湖のアサリ復活作戦 アサリ種苗
※取材協力:浜名漁協採貝組合連合会

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