舞阪港 サヨリ漁近づく 網繕い
舞阪港の冬の漁といえば遠州灘トラフグ漁が賑わっていますが、
トラフグ漁の漁期は二月末日までとなります。
この時期トラフグに代わる春漁の準備がはじまっています。
「サヨリ漁」の準備です。
昨年「
哲昌丸・千葉丸サヨリ漁」で同行させていただきました二
人の漁師さんにサヨリ網の繕い作業を見学させていただきました。
サヨリ漁は二艘の船が一枚の網の綱を曳く漁、舞阪のしらす漁と
同じように二艘二人の漁師さんが力を合わせて行う漁です。
昨年の漁後しまってあった網を近づく漁期前に点検し、ほつれを
繕う作業が行われました。
漁具の網を事前に完璧にしておくことが漁師さんの心意気、網を
広げ痛んだ場所を繕い、丈夫にしておいて漁に取り組みます。
陸(おか)で完璧にしておく作業がこの時期に行われています。
春を告げる魚、サヨリは遠州灘の水面近くを群れて泳ぎます。
二艘曳きサヨリ網は、フロートをつけて水面に浮き、逆側は鉛の
錘をつけて大きな口を開けています。
その網の両側を二艘の綱が曳くのです。
しらす漁と同様、サヨリ網の先端は袋状になっています。
荒い網目から次第に目がつまる袋網の先は、こうしてファスナー
がついています。
どっさりと網に入ったサヨリは船上でこのファスナーをあけて船上
にあけられるのです。
トラフグ漁終了の頃にはじまる春一番の漁がサヨリ漁、この漁が
はじまれば舞阪港に春がやってきます。
※取材協力:哲昌丸和久田船長 千葉丸大場船長
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