舞阪港サヨリ漁 僚船と行く海
南浜名湖 舞阪港の春漁のハシリはサヨリ漁からはじまっています。
舞阪港を出港し、今切を通り抜け、南端の赤灯台の外に出れば遠州
灘、サヨリ漁はさほど沖には出ず、岸沿いに網を曳いていきます。
朝6時半頃に出港し、13時過ぎに仲買さんがセリを待つ舞阪港に戻
ります。
載せていただいた哲昌丸は二艘曳きの僚船千葉丸と一本づつの曳
き綱を曳き、船首を長い綱で結びあって進んでいきます。
舞阪の船の漁場の西端は愛知県境まで、同じ海域を漁する漁徳丸
と留栄丸が横を行きます。
同じ漁をする船はみな舞阪港の僚船たちです。
船には漁の様子を知らせる無線がしきりに入ります。
競い合いながらも共に旬の幸を舞阪港にどっさりと水揚げしようと
協力しあいます。
こちらは青い船体の留栄丸です。
舞阪の船には製造年、製造場所、漁種などによりさまざまな船が活
躍しています。
色や形などでどの船かをどの船長も見分けることができます。
海を行く働く船の機能美を見るのも楽しみのひとつです。
なにより大漁となり、胸を張って舞阪港に戻る漁師さんを見る喜びは
また格別のものなのです。
※取材協力:哲昌丸・千葉丸・漁徳丸・留栄丸
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