舞阪港 サヨリ漁 網を手繰る
舞阪港を出漁したサヨリ漁の船団は、二艘づつが統を組み、一枚の
網の綱を曳いて遠州灘を行きます。
七時の網入の後、午後一時頃までの漁で、四回ほど網を入れてサヨ
リを獲っています。
「揚げよう」と連絡を取り合い、船を横並びに繋ぎ、それぞれの曳き綱
を手繰りはじめます。
哲昌丸の和久田船長は綱の繋ぎを網を巻く千葉丸の大場船長に渡し
ます。
大場船長は船尾に積んだ「巻き車」に受け取った綱をつなぎます。
こちらが巻き車です。哲昌丸から乗り移った和久田船長と、大場船長
がゆっくりとしたスピードで大切な網を巻いていきます。
次の網入れに備えてきれいに巻いていきます。
ゆっくりと巻き上げられた網の口には黄色いウキがついています。
ここで巻き車をとめて、また手での手繰りがはじまります。
サヨリは網の入口近くからかかっています。このサヨリを奥に送りなが
ら網を絞ってゆくのです。
※取材協力:哲昌丸・千葉丸
関連記事