舞阪女衆 牡蠣剝き場の力持ち
夜明け前の舞阪港から奥浜名湖に向う船が白い排気の湯気を
あげて戻り、まるで岩のような牡蠣をほぐして水揚げする姿を、
朝の舞阪港付近で見ることができます。
牡蠣が港に近い牡蠣剝き場に運ばれると、働き者の女衆の仕事
が始まります。
奥に長いカネ幸堀内商店の牡蠣剝き場はあの海の香りが満ちて
います。清清しく新鮮でお腹がすくようなあの牡蠣の香りが満ちて
います。
牡蠣剝きは早朝8時から15時頃まで、その日水揚げした牡蠣を
全て剥くまで続く仕事です。
座ったまま、牡蠣剥きナイフで牡蠣をこじ、手首をうんと使って続
ける仕事です。熟練で働き者の女衆が黙々と、そして話賑やかに
も続けています。
手元に重い牡蠣ボウラ(容器)を配るのも女衆の仕事です。
岩のようなゴツゴツの牡蠣殻から外したやさしく大きな牡蠣たちが
働く手からポトリポトリと溜っていきます。
出荷のために洗われて袋に詰められていきます。
12月、いよいよはしりから最盛期に向う舞阪港の牡蠣剥き場はあ
の新鮮な海の香りに満ちています。
※取材協力:カネ幸堀内商店のみなさん 053-592-1955
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