舞阪トラフグ漁 トラフグの棲む海

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年11月30日 14:15



遠州灘の潮の流れは毎日変わり、さらに時間によっても東西の
方向が変わります。
トラフグ漁の底はえ縄は全長5kmもの長さにエサをつけた600本
もの枝バリがついています。
潮の流れを見て引き揚げる側を決めています。

二度目の縄は三枚の旗がついた旗ウキ側から、三枚の旗は西
の端を示し、これから巻き上げながら東に向うことがわかります。



船尾からエサを追っていたカモメが船首に舞い降りて巻き上げを
待っています。海を飛ぶカモメは歌のとおり波間に降りて浮かぶ
ことがありますが、船に降りることがあります。

これから巻き上げる縄にトラフグがついている。その前兆のよう
に鳥を見ています。



二度目がはじまります。
旗ウキを揚げ、船首左舷の巻上げ機に縄を通して漁徳丸の英治
船長は黙々とマンパチ(はえ縄を収納する容器)に揚がってくる
針を納めていきます。

そして船べりから巻き上がってくる縄を覗きます。



「来たっ!」

船長と一緒に船べりから海底を見るカメラもこの日一匹目のトラ
フグを見つけています。
美しいトラフグの模様と白い腹が見えてきます。

二度目の縄にはこの後、トラフグが次々と揚がってくるのです。

※取材協力:漁徳丸 英治船長

関連記事