舞阪トラフグ漁 一回目にめげず

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年11月29日 14:15



遠州灘の沿岸から5マイルあたり、延長5kmに及ぶ底はえ縄を降
ろした舞阪のトラフグ漁船漁徳丸ははえ縄を巻き上げながら海を
行きます。

舞阪のトラフグ漁は5kmのこの綱を二回入れられます。船上には
二回分の底はえ縄を載せてゆくのです。



海底から引き揚げるはえ縄にはトラフグ以外の魚もかかってきま
す。この美しい魚は「イトヨリダイ」、美しい黄色が尾の先まで伸び
るおいしい魚です。

この他、サメやギンアナゴ、サバフグなどがかかりますが、岸寄り
沖で獲れる魚が変わります。



この後、600本もの枝バリがあがってきますが、エサも食われてい
ない状態が続き、たまの魚もトラフグ以外の魚ばかり、貴重な遠州
灘のトラフグは毎回多くが獲れるわけではありません。
一度目のはえ縄にトラフグの顔は見られませんでした。

ならば、海域を変えて、さらに沖に向かった漁徳丸の英治船長は
二度目の底はえ縄を入れ始めます。



2度目のはえ縄についたエサを欲しがる大きなカモメが船尾を舞い
追ってきます。
そのカモメを見つけて別のカモメも飛来します。
2度目にはトラフグを獲る、漁師さんの仕事は天気に潮にツキもある
仕事、次の水揚げを信じて海を行くのです。

※取材協力:漁徳丸 英治船長

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