舞阪トラフグ漁 底はえ縄投入と操船

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年11月24日 14:15



一年を通じて黒潮のカツオ漁から網漁、沿岸の刺し網漁と舞阪港
の活気をあげるチャカ船の冬の漁は全国ブランドとして知られる
遠州灘のトラフグ漁です。

トラフグ漁の実際を知り伝えたいと去年に続き舞阪港のトラフグ
漁船、英治船長の漁徳丸に乗せていただきレポートをしています。

トラフグ漁に許可されているのは一日二回の漁、一回に5キロもの
長さの底はえ縄を沈め、トラフグを釣りあげます。



トラフグ漁などチャカ船(通年さまざまな漁を行う5トン未満の船)の
漁では乗り込むのは一人、船尾から底はえ縄を流す間の操船は、
キャビンから船尾まで長く伸ばしたコントローラーで行います。
(英治船長の足元にあるもの)

周囲を見張り、ここで操船しながら船長は底はえ縄を流してゆくの
です。



縄を繰り出しながらも船長がキャビンを振り返るのは、並行して縄
を降ろしている僚船との距離を守るためです。
魚探が示す等深線に沿って船を進めれば隣の船との距離を保つ
ことができます。ここれを守るのです。



船長の手元のマンパチは、丸く輪をかくようにエサをつけた枝バリが
並んでいます。
トラフグは何でも噛み砕く強力な歯を持っていますから、針や仕掛け
の重要な部分はステンレスのものを使っています。

マンパチ8つ分、600本もの枝バリをつけた仕掛けが投入されていき
ます。

※取材協力:漁徳丸英治船長

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