南浜名湖 十三の月

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年08月02日 20:28



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弁天島乙女園の夕陽が遠いお山に沈んでいきます。

じつは海辺の町の暮らしは太陽より月に添って営まれています。
海を越えてゆく太陽は毎日同じ海を行くのではありません。



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太陽がゆく海は日にひに深さを変える海の上を運行していきます。
ほとんどが海の上にあったはずの牡蠣棚は今日は海に没している
のです。
弁天島乙女園は景色の弁天島を見せてくれるところです。



月に添う生活の海は舞阪港の海です。
五十統(組)のシロコ船(しらす漁船)が静かに休む海、あさり漁のさ
らに多くの船が休むこの時間に十三の月が輝きます。

大潮の海は満月になる十五の月を目指して干満を大きくしています。



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海の町「舞阪に住む人なら必ず浜名漁協の隣、浜名漁協製氷工場
の屋上を見上げます。

屋上には青い点滅、黄色の点滅灯が光っています。

青い点滅灯は明日しらす漁が休みであることを表します。
黄色の点滅灯は曳き網漁が休みであることを伝えています。

この点滅灯を見れば、明日の漁も様子がわかるのです。

月で汐の干満の様子を点滅灯で海の様子を知る海辺の町の生活が
舞阪・弁天島にはあるのです。

大潮の海を満ちてゆく月が照らしています。

※写真:舞阪海幸彦さん

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