初夏から夏、南浜名湖の海を一人占めするようにホバリングして
飛ぶ美しい羽の鳥を見ることができます。
ホバリングとはヘリコプターが空中で静止するように浮かぶあの
様子のこと、風を切って飛ぶこの鳥は、海面近くにいる魚をその目
で確認に、落ちるように海にダイブして捕まえるのです。
「アジサシ」です。
以前、「浜名湖の自然を守る会」で事務局長の寺田さんお誘いの
自然講座で学んだこの鳥は初夏に産卵期をむかえます。
そして夏の間に子育てをして、また渡ってゆくのです。
アジサシの卵は砂地に育つ海洋性植物のあるところに産まれます
から自然を守る会のみなさんは、海を訪れるみなさんに踏まれない
ようにと、保護ロープを張ったりして守る活動を続けているのです。
5月以降の砂浜はようく足元を見て歩きましょうね。
飛びながらしばしばホバリングして狙いを定め、「ポチャン」と落ちる
ようにダイブしている様子を見れば、しばしばその美しい嘴の先に
光る小魚を捕えた様子を見ることができるのです。
南浜名湖を行く豊かの船を撮りながら、舞阪海幸彦さんはアジサシ
を撮ってくれました。
このカテゴリー「舞阪海幸彦の海撮り」という名、じつは「海鳥」にも
かけてあるのです。
青い海を舞う白い翼は南浜名湖で子育てをするアジサシなのです。
※写真:舞阪海幸彦さん