弁天島乙女園　刹那の夕陽

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「雲が好きなのさ」、このブログに美しい海の写真を寄せていただ
いている舞阪海幸彦さんは言います。

「冬には太陽は海に沈むんだ、夏は弁天島の海をわたり、向こう
の山に沈んで行くんだよ」

海が好きで、南浜名湖に来た私たちも毎日が生きている海を愛
しています。
かたときも同じ色を留めない海は、そこに立つものだけが見ること
ができる光の世界です。



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乙女園の公園から西の海に太鼓橋を渡る先に六角に造られた浮
見堂はあります。

弁天島の景色を愛する人が必ず訪れるところではあるけれど、その
影が浮きあがる海の色、空の色は刹那の瞬間に色を変えてゆきます。

毎日違う色を見せて空に浮きあがっているのです。



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まぶしいほどの空と海は光を西の山に、その山にかかる雲の向こう
に沈めていきます。

カメラマンはその位置に立ち、写真でしか残せない夜へのグラデーシ
ョンを眺めているのです。

そしてここに「今日」を残し伝えようと今日を持ち込んでいただいている
のです。

※写真：舞阪海幸彦さん

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