弁天島 シャクシャ(アイゴ)の刺身
「どうだ、うまいだろう」
日曜日の南浜名湖弁天島、潮干狩り桟橋は遅い午後の干潮時
間まで、渡船にあたる船頭さんは待ちの時間でした。
「刺身を食いにおいで」と誘っていただいたのは、第一正一丸の
正一さんです。
三枚刺し網の漁から戻り、仲間の漁師さんに自慢の漁果をふる
まいます。
この美しい刺身は普段めったに口に入らない魚なのです。
「シャクシャ(アイゴ)」です。
アイゴは浜名湖の黒鯛などに混ざって漁や釣りの対象になります
が、セビレなどの鋭い棘に毒を持ち、(写真は丁寧にヒレを取り除
いてあります)刺されたらひどく痛みます。
そのためと、磯臭いなどと言われて好まれませんがトレトレならば
刺身は絶品のうまさがあるのです。
アイゴは桟橋の上で刺身に造られていきます。
海の男たちがふるまう刺身は海風の桟橋でいっそううまく感ずるの
です。
ちょっと嫌われ者と知り合ってみれば、すばらしい出会いとなった。
浜名湖のシャクシャ(アイゴ)は桟橋で食べるに限るのです。
第一正一丸の正一さん、ご馳走さまでした。
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