今切 メッコの海 カワウの海
南浜名湖は海と浜名湖の二つの海を持っています。
昼間の漁は見ることがあっても、寒中の夕暮れから夜の漁を見る
ことはあまりありません。
今切近くを小さな漁船が行きます。「メッコ採り」の船です。
メッコとは鰻の稚魚のこと、夜に浜名湖へ河口へとやってくるメッコ
は近年不漁を続け、大変貴重な資源となっています。
南浜名湖の寒中のさらに夜の海で採られています。
釣り人も帰る夜の海にプロたちは挑んでいるのです。
ブロンズに光る海は南の海、振り返る南浜名湖からは帰る鳥たち
が一斉に舞い上がります。
「カワウ」です。
無数とも言える冬のカワウたちは、一日の漁を終えてねぐらに戻っ
ていきます。
そして釣り人も帰った夜の海は、メッコ採りの漁師さんのみが働く海
となるのです。
※写真:舞阪海幸彦さん
関連記事