百九十年の礼 浜名湖海苔供養祭

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年02月06日 14:41



舞阪の往還通り(旧東海道)の宝珠院に2月6日の「海苔の日」、
浜名湖海苔を生産する浜名湖海苔組合員、浜名漁協のみなさ
んなど五十人ほどが集まり海苔供養際が行われました。

舞阪の海苔養殖は1820年からはじまり、190年余の歴史を持っ
ていますが。
起こりは信州の海苔商人森田屋彦之丞が、舞阪の地に江戸の
海苔職人大森三次郎と共に伝えたことにより今も栄えています。



まずは二つの慰霊碑に線香を立てて供養がはじまります。
偶然ながら知人の「末広鮨」の姉さんと出会いましたが、末広鮨
は浜名湖海苔を通年で使っています。
おいしい浜名湖海苔の祖へのお礼をと毎年この供養祭に参加され
ています。



昭和10年に宝珠院に森田屋彦之丞の木造が祀られ、「森田屋海苔
祖神」の御札を配布するようになりました。



御札は海苔の神として浜名湖海苔の生産者・海苔市場・海苔の扱
い店や末広寿司など浜名湖海苔のおいしさを広げるお店に貼られ
ています。



挨拶に立った吉村理利浜名漁協組合長からは、先日の第5回西区ま
つり・おいしい舞阪まるごと体験フェアで行った「焼き海苔体験
で、用意した5千枚の海苔が午後には無くなるほど好評だったこと、
浜名湖海苔のおいしさへの期待が高いことなどのお話がありました。

続いてこの記事を書くに参照させていただいている「浜名湖のり
ブランド推進協議会
」のマツダ食品株式会社の松田さんより、注
目を集める浜名湖のりブランドづくりの推進についての報告があ
りました。

旧き恩を今も忘れず今もその教えを守り伝統の浜名湖海苔を作り
続ける舞阪の心がおいしい浜名湖海苔を育てています。
そして、おいしい海苔を地元の自慢と使うお店や私たちがこの伝
統を支えています。

地域の自慢、歴史ある浜名湖海苔を毎日いただきましょう。

※取材協力:浜名漁協

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