浜名湖守るアマモの林

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年04月11日 13:16



南浜名湖弁天島の「いかり瀬」は船でしか渡ることができな
い自然の宝庫です。

海洋性の植物や海鳥たちが休むその自然を守ろうと観察会や
保護活動をしているのが「舞阪の自然を守る会」のみなさん
です。

自然観察はその地を詳しく案内いただけるガイドが必要です。
そしてその心を知るのも観察の目的です。

「ほら、これはコマツヨイグサですよ」とゆび指す先の荒地
には厳しい自然にも負けない美しい花があるのでした。



すっかり潮の千いた「いかり瀬」の周囲には青海苔を育てる
棚があります。4月いっぱいの漁期の青海苔がびっしり着く
この棚は腰ほどの高さがあります。
今さらながら浜名湖の干満の大きさを知ることができました。



海辺には小学生の自然観察会でも紹介される「アマモ」が育
っています。

海を浄化するこの草は藻ではなく海草に分類されます。アマ
モは海中に生える種子植物であり白い花を咲かせるのです。
有名な別名は長いことで知られ「リュウグウノオトヒメノモ
トユイノキリハズシ(竜宮の乙姫の元結の切り外し)といい
ます。



いかり瀬は海の波が打ち寄せる海草の育つ場所、そして過酷
な自然の中で健気に育つ貴重なる植物が花を咲かせる場所で
もあります。

地元の自然を守り、大切な海洋性の植物を外来植物から守る
活動を続ける「舞阪の自然を守る会」のみなさんとの「いか
り瀬」の自然観察はまだ続きます。

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