浜名湖発親うなぎ放流事業、今年度3回の放流で過去最大の放流量果たす
南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は潮の干満を利用して海の魚が出入りし育つ、海ともいえる湖です。
減少するウナギの稚魚シラスウナギを増やそうと、「未来につなごうウナギの未来と食文化」を合言葉に活動する浜名湖発親うなぎ放流事業は全国に誇るウナギの産地浜名湖、浜松市・湖西市・静岡県が力を合わせて取り組む事業です。
浜名湖の11月~12月、漁師さんやウナギを取り扱う皆さんの協力を得て市場に揚がる親うなぎを買い付けて遠州灘に放流して遠く西太平洋のマリアナ海溝付近の産卵地の旅を助ける事業は全国に先駆けて浜名湖が取り組む事業として注目されています。
今日は今年度三度目(最終回)の放流に同行、取材させていただきました。
浜名湖発親うなぎ放流事業は、浜名湖地域水産振興協議会(浜松市・湖西市・浜名漁協・浜名湖養魚漁協)、静岡県、浜松うなぎ販売組合、浜松うなご料理専門店振興会)が力を合わせる共同事業です。
浜名湖発親うなぎ放流事業の願いは親うなぎが産卵地で健康な卵を産み、やがて浜名湖へ日本各地へと稚魚が戻ってくることです。
放流する親うなぎは浜名湖で健康に育ったオスとメスから産卵期を迎えたものを選び買い付けたもの、産卵の旅を迎えた親うなぎは浮袋やヒレを大きくし、全体に黒銀色をした銀化うなぎとなることで判別できます。
今回の放流量はオス167尾・メス213尾の合計380尾、今年度の合計で420.5kg(オス309尾・メス586尾)を達成し、事業始まって以来の放流量を達成しています。
この買い付け資金の一部は昨年に続き
クラウドファンディングで全国からのご支援をいただいています。
今日は早朝までの雨で風がない絶好の放流日和が想像されていましたが舞阪漁港を出港する午後には風が強く遠州灘も風波の海となり、安全を図っての放流となりました。
浜名湖の親うなぎが遠州灘から遠い産卵の旅へと向かいます。
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浜名湖発親うなぎ放流連絡会
浜名湖発親うなぎ放流事業は2013年からはじまり今年で6年目、その成果をはかることはできませんが、きっとウナギの未来とウナギの食文化」を未来につなぐことができる。
事業の事務局の広報の一員として活動しています。今後ともご注目・ご支援をお願いいたします。
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