浜名湖発親うなぎ放流に同行!今期277.6kgを放流

イチロー@南浜名湖.com編集長

2018年11月28日 10:47



減少している二ホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の確保が毎春話題となる中、浜名湖・浜松・日本の食文化であるうなぎの将来を築き・繋ぐ活動が浜名湖で行われています。

浜名湖発親うなぎ(はまなこはつおやうなぎ)放流事業です。

2013年からはじまった事業は浜名湖で育つ天然うなぎから親うなぎを選別して買い上げ、遠州灘へ放流するもの、産卵期を迎えた親うなぎは遠く西太平洋のマリアナ海溝付近まで産卵の旅を助けようと放流しています。

写真は産卵期を迎えた銀毛(ぎんけ)したうなぎ、天然うなぎは黄うなぎとも呼ばれていますが遠い旅を迎えるうなぎは体色を黒銀に変え、ヒレや浮袋を大きくしています。



昨日の放流は11月8日の第一回に続く二回目、101.4kgの親うなぎを積みこみ今切沖3kmの放流地に向かいました。

この事業は官民一体となり、その買い付け資金の一部をクラウドファンディングで広くご支援いただいているもの、浜名湖発親うなぎ放流連絡会は浜名湖地区水産振興協議会(会長:浜松市長、副会長:湖西市長、浜名湖養魚漁業協同組合、浜名漁業協同組合)と静岡県、浜松うなぎ料理専門店振興会、浜松うなぎ販売組合が連携して活動しています。



放流船は浜名湖が遠州灘につながる今切口を抜けて遠州灘へと向かいます。この海道はかつて遠いマリアナ海溝で孵化した二ホンウナギの幼生が育ちながらやってきた道、この放流で親うなぎを助け、将来浜名湖に全j国にシラスウナギとなって戻ることを期待しています。



今回の放流に参加したのは連絡会の代表として地元の養鰻・うなぎ販売業や浜松市などの代表のみなさん、掛け声は同じ「未来につなごう、ウナギの資源と食文化」、「きっと帰っておいで」と願う気持ちで放流を行っています。



浜名湖発親うなぎ放流連絡会

第一回・二回で合計277.6kgの親うなぎを放流し、昨年度の実績を大きく超えています。連絡会は今後も今期の買い付けを続け12月に第三回の放流を目指し、今期の目標500kgを目指しています。

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