一人で立てるもん 舞阪港のマツカサウオ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年09月21日 11:15



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪から遠州灘に網を曳くタチアジ漁は、その名のとおり舞阪名物タチウオや活アジ、サバなどを水揚げしています。

タチアジ漁の舞阪港新星丸の網にかかったマツカサウオを見せていただきました。

水族館などで人気のマツカサウオは10センチほどの小さな魚ですがまさに松かさのような硬い鱗を持っています。

活きているものを掴めば樹脂のように感ずる厚く硬い鱗をギシギシと音を立てて動かします。



写真でもわかるようマツカサウオは身を守るために固い鱗を持ち、背びれ腹ビレが鋭いトゲのように進化させています。

腹ビレを開けばこのように「一人で立てるもん」することができます。



さらにマツカサウオは口の下の黒ずんだ部分に発光バクテリアを棲ませ、深海で赤く光るといいます。

泳ぐことが決して上手そうではないマツカサウオは身を守るために体を防具に進化させているのです。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港新星丸
遠州灘のお魚さん
舞阪港の深海魚

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