しらす漁解禁は明日3月21日 冨士丸と洋上の僚船

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年03月20日 11:36



舞阪・新居のしらす船団はいよいよ明日3月21日より新年度の漁が解禁、春の遠州灘にしらすを追い、舞阪は本格的な春の勢いを迎えます。

舞阪しらす漁の様子を2012年10月12日に同乗させていただいた舞阪港冨士丸の同乗記を再編集してお伝えしています。

洋上で網を揚げた冨士丸から周囲には僚船が活躍しています。

冨士丸の横を光福丸の綱船(つなぶね)が行きます。二艘で一網を曳くしらす漁では本船が網を揚げている間に、綱船は魚探で周囲のキロク(しらすの魚影)を追い、次の網を入れる海域を探ります。



大きな群れがいる海域では僚船は冨士丸の真横にも並びます。

日光丸の乗り子(乗り組む漁師さん)はデッキの清掃中、一度の網にかかったしらす、デッキに落ちたシラスなどは徹底的に洗浄するのが乗り子さんの心意気、毎回毎に新鮮なしらすを水揚げします。



舞阪しらす漁は昭和のはじめ全国に先駆けて船曳きに転じ(それまでは地引)、二艘曳き漁法を確率しています。

また獲った漁師さんが帰港後に加工するのでは鮮度が落ちるため、多くの加工業が興り、漁と加工の両輪で全国に誇る舞阪しらす干しを生産しています。



隣を行く日光丸の船首デッキでは水揚げしたしらすをボウラ詰めし冷蔵保存する作業が続いています。

陽気のためにしらすが温まるのを避けるため、デッキ上にタープシートをはって鮮度を保ちます。



舞阪・新居のしらす漁の漁場は広く、愛知県境から掛川沖、やがて浜岡という海域までに出漁しています。

お隣磐田福田港を出漁したしらす船団も加わり、三港の船が混在する遠州灘のしらす漁に新年度も期待があがります。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港冨士丸
舞阪港冨士丸しらす漁 
舞阪港のお魚さん
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