舞阪港のエイリアン 裏は怪物表はお笑いザラガレイ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2016年02月04日 11:15



南浜名湖は海の産地、舞阪港の一艘曳き底曳き漁の共榮丸は、陸(おか)から見れば水平線あたりの300mもの深海に網を曳き、舞阪名物メヒカリやノドグロなど深海の美魚を水揚げしています。

水揚げされた魚は港に備えた選別台にあけられ魚種・大きさ別に分けられますが、忙しく働く漁師さんの足下にペタッと捨てられた深海の怪物を見つけることがあります。

目のない不気味に透きとおる体にクワッと開いた大きな口、まるでエイリアンじみた姿を踏みそうになって飛びすさります。



拾い上げてひっくり返してみましょう。

こわごわだった怪魚をクルリと表に返せば今度はプッと笑い出したくなるほどの顔、寄った出目にポカンの開けた口を持つザラガレイというカレイの仲間でした。

左ヒラメに右カレイ、ザラガレイはヒラメと同様腹を下にすれば左を向いていますが、カレイにも左向きのものがあります。



裏はエイリアン表は面白い顔のザラガレイは小さく薄く数がまとまらないことから競りの対象にはなりません。

魚を分けながらヒョイッと足下に捨てられて裏になっていれば踏まないように避けられ、表になっていれば面白い顔を笑われるザラガレイが薄い体をペタリと横たえているのです。

※取材協力:浜名漁協 舞阪港共榮丸
舞阪港のお魚さん
舞阪港の深海魚
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