浜名湖一美しい家を借りたヤドカリ
南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖は、行き来し育つ魚だけでも700種を越える豊かな湖です。
浜名湖の岸辺や瀬に遊べば足下には小さなヤドカリが群れています。
ヤドカリたちは死んだ生き物を食べる海のお掃除屋さんでもあります。
浜名湖の幸が集まる雄踏(ゆうとう)港市場で美しい殻を持つヤドカリを見せていただきました。
漁師さんがヤドカリを水揚げするのは食べるわけではありません。
浜名湖の生き物を紹介する
浜名湖体験学習施設ウォットに寄贈しているのです。
浜名湖に棲むアカニシの殻を借りた大きなヤドカリです。
アカニシは育てば小型のサザエほどになる大型の巻き貝、サザエは海藻を食べますがアカニシはアサリなどを食べる肉食です。
同じくアサリを食べるツメタガイ(浜名湖ではウンナイ)は嫌われがちですが、アカニシはサザエのように茹でて刺身にするなどしておいしいことから愛されています。
このアカニシは見事に美しいもの、古く蛎殻をつけたアカニシを負うヤドカリが多い中、特別に美しい家を背負っています。
若くて美しかったアカニシの殻を借りたヤドカリはやはり元気なヤドカリです。
ヤドカリはヤドカリ同士で殻を奪いあうといいます。ヤドカリもヒトも家を守るのは大変なことですね。
やがて殻より育ったヤドカリは、さらに大きな殻を探して宿移りします。
このヤドカリの殻も若き元気なヤドカリに譲られてゆく浜名湖の優良物件なのでしょう。
※取材協力:浜名漁協雄踏支所 雄踏港の漁師さん
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