舞阪港底曳き漁の深海魚 ソコホウボウ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2015年01月28日 07:00



南浜名湖は海の産地、冬のこの時期、陸(おか)から見れば水平線あたり、300mもの深海に網を曳くのが舞阪港の一艘曳き底曳き漁の共榮丸の漁師さんです。

200mを越えれば光も届かぬ深海、共榮丸は舞阪名物メヒカリ、舞阪の甘エビことアカスエビ、アカムツやクロムツなどを獲っています。

「珍しい魚が獲れたよ」、漁師さんが渡してくれた魚を紹介します。
「ソコホウボウ」です。



ホウボウはヒレがまるで蝶のように美しく、砂底を這うために進化させた脚のようなヒレを持っています。
この魚はヒレは小さく、むしろホウボウの仲間カナガシラにも似ています。
ホウボウに比べて鋭いトゲが多くついています。

調べてみればソコホウボウのようですが、深海の魚にはよく「ソコ(底)」という名がついています。



沖で水揚げした魚を水揚げするものと捨てるものを分け、利用されない魚は沖で海に戻す共榮丸の漁師さん、それでもその中から珍しいだろうと持ち帰り、こうしておしえていただきました。ありがとうございます。

市場には滅多に揚らない深海の秘密、底曳き漁では駿河湾同様に深海の珍しい魚が揚るのです。

※取材協力:浜名漁協 共榮丸
共榮丸一艘曳き底曳き漁
遠州灘のお魚さん
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