春待ち舞阪港 漁師さんが造るモチガツオ
南浜名湖は海の産地、春は雨や風の向こうにある。風波が止めば舞阪港の春漁が再開されます。
この時期に春本番に期待される漁について、昨年の写真を使って一緒に期待してみましょう。
カツオ、舞阪のモチガツオです。
早暁というより日が替わったばかりの深夜、舞阪港を出漁したカツオ船団は遠く黒潮を目指します。その年によって黒潮や枝潮の場所は違いますが、深夜から向かい朝になるまでほども遠い海の潮にカツオたちは泳ぎ抜けていきます。
水温が高い海域を目指し、船団は広く展開し、カツオの群れを探し、日の出操業を守り、船から左右に曳縄棹を開き、幾本もの仕掛けでカツオを釣りあげます。
舞阪のカツオがモチガツオとしてブランド化しているのは、遠い洋上での漁師さんの手当がつくるもので、揚げたカツオをその場で締め、氷りと水とスポンジのベッドに丁寧に寝かしてくることから、傷なく身を冷やしたまま港に水揚げしているのです。
昼過ぎの水揚げ時間まで、往復路のほうがはるか長い漁で獲るカツオはやわらかい身を保ち運ばれています。
港に着けば大漁のカツオを丁寧に船底のカツオのベッドから大きさ別に分けて水揚げします。
カツオ漁に向う漁師さんは、2月末までトラフグ漁を行っていたチャカ船団の船長さんたち、「カツオ漁が最も面白い」という船長たちは、往復7~8時間ものカツオへの道を行き来して、舞阪に春の勢いを運んできます。
市場にズラリと並ぶカツオは舞阪の漁師さんが沖で造るモチガツオ、カツオと共に舞阪は本格的な春を迎えるのです。
楽しみですね。
※取材協力:浜名漁協 漁徳丸
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漁徳丸 黒潮のカツオ漁
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