春待ち舞阪港 底曳き漁の宝石たち

イチロー@南浜名湖.com編集長

2014年03月06日 12:15



春は雨と風と共に近づいてくる。先週よりサヨリ漁、タイ網漁など春漁が始った舞阪港はまだまだ春はじまりの風波の中、沖への漁への期待があがれども安定した日が続きません。
この時期を利用して、去年一昨年の3月の写真から春への期待をお届けしています。

「フエカワムキ」です。舞阪港の底曳き船共榮丸の漁果に混ざる深海の魚のひとつ、この魚はヒレをまるでトゲのように進化させ、吻を長く伸ばした面白い形をしています。長い吻の一番先に小さな口を持っています。



競りの対象外となるこうした小さな深海魚たちを、共榮丸のみなさんのご協力で撮らせていただいています。
左からトウジン類の仲間、フエカワムキ、向こう側は深海のマトウダイ、カゴマトウです。

市場に揚がる魚以外は船に着いてきては市場の屋根で待つカモメたちのとり分です。小さな魚を放ればカモメたちが舞い降りてついばんでゆくのです。



深海の魚といえば尾が細長くあるもの、左の小さなソコダラは多く見ることができます。
そして長い二本の吻を持ち、全身を鎧(よろい)のようなウロコに覆われているキホウボウは市場を訪れる子供たちの人気ものです。

市場の春はもうすぐ、おいしい魚に混ざりこうした小さな宝石たちを見ることもできるのです。

※取材協力:浜名漁協 共榮丸
共榮丸一艘曳き底曳き漁
遠州灘のお魚さん
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