南浜名湖は海の産地、毎年3月下旬に始まり1月の中旬に漁期
を終えるのが舞阪の・新居のしらす漁です。
今年度は明日か明後日に最終の漁が予定されています。
今日は舞阪港に凱旋するしらす船を見てみましょう。
登場するのは天野船長の裕丸(ゆたかまる)です。
まだ暗い朝、漁師さんが乗り遠州灘に網を曳いたしらす船は午前
遅くの舞阪港に凱旋します。
船には船主さんと、「乗り子」さんと呼ぶ漁師さんが乗り込んでい
ます。(年齢に関わらず乗り込む漁師さんは乗り子さんと呼ばれて
います)
港に凱旋する船を誘導するのは、港で待つ船主さんの奥さんです
次々と着く船をそれぞれ水揚げしやすい位置に誘導します。
乗り子さんは前縄(船首側の縄)を渡して接岸します。
港までが船主さん乗り子さんら男衆の仕事、港から競り場は女衆
の仕事がはじまります。
船から下りた乗り子さんと一緒に重いしらすボウラ(しらすを詰めた
青い籠容器)を降ろすのも船主さんの奥さんの仕事です。
男たちの自慢のしらすを素早く降ろし、競り場へと運ぶのです。
運ぶのはもちろん一人ではありません。
舞阪港のしらす船は五十統(100艘)の大船団、船主さんの奥さん
たちはお互いの船の水揚げを助け合って働きます。
台車で次々と運べば、大漁のしらすは新鮮なまま競り場に並べる
ことができるのです。
明日、明後日今期最後のしらす漁で見られる、漁師さんの、奥さん
たちの働き、元気に力強く男たちを盛り立てる女衆を、港のパワフル
レディースと呼んでいます。
※取材協力:浜名漁協 裕丸
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舞阪しらす漁2013
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裕丸遠州灘の鯛網漁
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