舞阪港の冬の華 アカムツ・アマダイ・アカザエビ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年12月07日 07:00



南浜名湖は海の産地、このブログでは遠州灘に網を曳く、また
は延縄漁などで獲れる魚を、浜名湖の伝統漁で獲れる雄踏港
市場の魚を紹介しています。

遠州灘と浜名湖を泳ぐ魚の両方を見れば、色の違いに気付きます。
浜名湖の魚は概して黒銀であり、遠州灘の魚には赤いものがあ
ります。冬の市場の華は舞阪港の水揚げに見つけることができ
ます。

アカムツです。ご存じ共榮丸が、舞阪沖10マイルほど、300mも
の深海から揚げる高級魚です。
口をあいたアカムツはなかなか鋭い歯を持っています。



「アマダイ」です。

夏から秋に専門のアマダイ漁で獲れる魚ですが、この時期の底曳
き漁でも獲れる深海の砂底に穴を掘って棲むという魚です。
関西で珍重される魚ですが、舞阪ではおいしいお惣菜魚としても
楽しめる、産地ならではのご馳走魚のひとつです。



こちらは舞阪では手長エビと呼ばれるアカザエビです。
最初にご覧になると、赤いものだと思っているエビが、オレンジ色に
近いことに驚きます。

アカザエビが獲れるならばイセエビはいらないと言われるほど、刺身
でおいしいエビ、ヨーロッパには近似種のヨーロッパアカザエビが棲む
ことから、イタリア料理などにスカンピと同様に使われる高級なエビです。

冬の舞阪市場に咲く赤い(オレンジ)の華たちが、冬の食卓を宴席を
楽しませてくれるのです。

※取材協力:浜名漁協 
舞阪港市場のお魚さん
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