南浜名湖は海の産地、夏の舞阪港では既に秋から育てる浜名湖海
苔の準備が始まっています。
休漁日の早朝、舞阪港の対岸、浜名漁協製氷工場に面すシロコ船
(しらす漁船)の着け場でシロコ船冨士丸の船長トシアキさん、弟さ
んのご兄弟が作業をしています。
しらす漁は二艘曳き、二艘の冨士丸の本船(網船)にお兄さんが、
綱船(つなぶね)には弟さんが乗り込み、乗り子さんたちと遠州灘
のしらすを獲っています。
冨士丸には二度、乗船させていただきシラス漁を取材させていただ
いています。
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舞阪港しらす漁 冨士丸
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新鮮漁 舞阪港しらす漁「冨士丸」
兄弟が整えている網は、浜名湖海苔の養殖網、冨士丸はしらす漁
だけでなく、浜名湖海苔養殖をしています。
長い網を重ね、秋(9月)の海に張って浜名湖海苔の種を付け、育て
てゆくのです。
真冬から春まで収穫する、香り高い浜名湖海苔養殖の準備作業は
夏から始まっています。
浜名湖海苔の歴史は古く、江戸時代に遡ります。
その時代から今に続く海苔産地としれ知られる舞阪は、日本で最も
古い伝統を守っています。
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浜名湖海苔
海苔網を載せたトラックの向こうには二艘の冨士丸、現在夏漁のしら
すの大群が寄せてくるのを待つ舞阪の夏はまだ始まったばかりです。
その夏に、もう秋の準備、冬の収穫を目指す作業が始まっています。
※取材協力:冨士丸
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