舞阪しらすは鮮度を競う 水揚げから搬出まで
南浜名湖は海の産地、春漁豊漁はモチガツオばかりでなく、舞阪
の景気を上げるしらす漁の豊かな水揚げです。
美しい遠州灘で網を曳いたシロコ船(しらす漁船)は新鮮なままの
しらすを舞阪港に水揚げします。
鮮度を競う作業に、船長さん、乗り子さん、港で待つパワフルな女衆
が競り場へと青いボウラに詰めたしらすを並べます。
並んだしらすから次々に競りを行うのは浜名漁協の札読み(競り人)
の江間主任、足元のボウラを数え船名を告げ、仲買人さん(しらす加
工・販売店のみなさん)が札を入れて落札します。
「〇〇万円!カネツ!」、落札した
カネツ杉浦商店さんの名が告げられ
ると待っていたトラックが競り場に横付けになります。
女衆は力を合わせてトラックに積み込んでいきます。
「〇〇万円!丸半!」次の落札は
丸半堀江商店、江間主人の声が
場内に響けば、丸半堀江商店のトラックがすぐに横付けしてしらすボウラ
を積み込んでいきます。
「〇〇万円!丸昌!」、女衆が到着した「
舞阪しらす親分一家」こと
丸昌
河合商店のトラックにボウラの列を押しながら次々と積み込んでいきます。
舞阪のしらす加工・販売の名店の多くは舞阪港に近い舞阪地内に加工
場を持ち、トラックは積み込んだしらすを次々と積んでは運び出していき
ます。
しらす加工場ではもうもうと白い湯気をあげる釜がしらすを待っています。
しらす水揚げはほぼ昼頃まで、午後からは加工が続き、早いものはその
日のうちに新物しらすとして販売がはじまります。
日本一の質と量を誇る舞阪しらすを、南浜名湖のお土産にお買い求めく
ださい。
※取材協力:浜名漁港
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