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二年前の早春、南浜名湖に事務所を設けた南浜名湖あそび隊
はひとつのブログを頼りに広い海を知ろうとしていました。
「漁徳丸」の英治船長のブログです。
当時漁模様を教えていただたブログは現在お好きな音楽とラ
イフスタイルを伝えるブログに変りましたが、昨日、舞阪衆が心
待ちにする
カツオ漁への思いが綴られました。
南浜名湖は観光やレジャーの地である前に「海の産地」であり、
豊かな魚は港に水揚げされている。さらにその前には漁師さん
が活躍する南の海があるのです。
その現場に行けたとしたら、南浜名湖の最大の魅力を伝えるこ
とができるのです。
昨年の五月、声をかけていただいた哲昌丸(和久田船長)と共に
舞阪から5時間ほどもかかるはるか沖へ向かった。
他の漁の同行ならばほぼ陸(おか)は見えるものの、黒潮の海
は船載のGPSで見せてもらっても数スクロールも重ねた沖も沖、
そこは遠州灘ではなく、黒潮流れる太平洋の真ん中である。
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哲昌丸黒潮のカツオ漁
無線では舞阪の僚船と連絡はあるものの、大海原には足下の哲
昌丸があるのみ、「太平洋ひとりぼっち」を体験すれば頼るものな
しの漁師さんの船上の厳しさを経験するのです。
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この日、カツオの群れが集まる場所があり、哲昌丸は舞阪の僚
船たちと出会うことがあった。
カツオ漁の撮影をしながら、太平洋で舞阪港の仲間たちに出会う
感動に、すれ違う船を撮影した。
その中に同じ五月に乗船させていただいた「漁徳丸」の英治船長
の勇姿を見ることができたのです。
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漁徳丸黒潮のカツオ漁
乗った船ではカツオ漁を目の前で取材することができますが、そ
の船は写すことができません。
太平洋で出会い、それも近くを航行しなければこの奇跡なチャンス
もないのです。
カツオを釣る多くの曳き縄は洋上に大きく手を広げるような曳き縄
竿から曳いています。
黒潮の大うねりの中で手を広げた船は、波ギリギリを飛ぶミズナギ
ドリのように左右に羽を広げ滑空するように海を行くのです。
カツオ漁には解禁日はありません。春となり近づくカツオの情報を
得て漁師さんの判断で大海原に向かう闘いの漁です。
今年も南浜名湖はるか南の海へ、市場へ揚がり舞阪を最も活気
づけるカツオを釣りあげる現場へと行きたいと願っています。
そして大海原で懐かしくもうれしく感じる舞阪のチャカ船団の男たち
と出会えたなら、戦場での活躍を残したいと思うのです。
遙かなる黒潮のカツオたちと闘う男たちを紹介したいと思うのです。
※取材協力:哲昌丸・漁徳丸