浜名湖海苔 森田屋海苔祖神への感謝の192年

イチロー@南浜名湖.com編集長

2013年02月08日 14:15



江戸時代にはじまった海苔の養殖は浅草海苔など全国に興りま
したが、当時より今も続く地域は全国に少なく、舞阪は192年間
の歴史を持つ日本最古の海苔養殖地となっています。

舞阪の海苔の歴史は信州の行商「森田屋彦之丞」と大森三次郎
によってもたらせたもの、舞阪の海苔関連業者・漁協では今も感謝
を込めて2月6日に海苔供養菜を開催しています。



舞阪往還通りに面す宝珠院で行われた法要の後、浜名漁協吉村
組合長をはじめに焼香の列が続きます。
今年も豊作となった乾海苔や舞阪の郷土料理「勝手巻き」などが
供えられています。



吉村浜名漁協組合長は話します。
「2月6日は全国で海苔の日とされていますが、日本最古の養殖地
の伝統を守る舞阪のみが、海苔供養祭を開いています。
一昨年の190年には今も海苔の祖神として祭る森田屋彦之丞の子
孫のみなさんをお招きするなど、今も私たちは感謝を忘れずに伝統
を守り、全国に舞阪海苔ありと誇っています。」

舞阪は産地としてだけでなく祖の教えに感謝しつつ今も伝統を守っ
ているのです。



海苔供養祭には浜名漁協・水産試験場・養殖業者・加工業者・海苔
を使う寿司店
などさまざまな浜名湖海苔関連のみなさんが集まって
います。

お供物と共に配られた「森田屋海苔祖神」の札は海上安全・大漁満
足・家門繁栄・心願成就の守りとして大切にされています。

浜名湖海苔

※取材協力:浜名漁協

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