海苔(のり)の日、舞阪で全国唯一の海苔供養
浜名湖海苔は、浜名湖特産の青海苔と黒乗りを混ぜて漉いた
「舞阪ぶち海苔(混ぜ海苔)」や青海苔の乾海苔、生海苔を呼び
ますが、舞阪は全国一古い海苔養殖が続けられている海苔の
産地です。
昨日二月六日は「海苔の日」、全国の産地でも舞阪のみとされる
海苔供養菜が舞阪の宝珠院で行われました。
宝珠院は舞阪の町を貫く旧東海道(現:往還通り)に面し、西隣
は舞阪大太鼓祭りで知られる岐佐神社に隣接する寺、その墓地
に舞阪の海苔養殖の祖となった信州の商人「森田屋彦之丞」と
大森三次郎の墓があります。
古い日本の海苔養殖の歴史の中で、当時より192年後の今も
海苔養殖を続けている地は舞阪のみ、現在は日本一古い海苔
養殖の地となっています。
墓に参った参列者は本堂に乾海苔と、勝手巻(舞阪の家庭料
理=海苔にご飯とおかずをてんでに巻いて食べる)を供えて
「森田屋海苔祖神」の供養祭を続けています。
海苔養殖を伝えた祖神に感謝し、今も日本最古からの海苔養殖
を続ける舞阪は名実とも日本一の海苔産地として寒中の海で冬
の香りを生産しているのです。
※取材協力:浜名漁協
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