NPOはまなこ里海の会は、浜名湖の自然を守り、海の生き物が豊
かに育つ海を次世代につなげようと活動する団体です。
昨日開催された「
弁天島アマモ場観察&ガザミ放流会」に同行させ
ていただきました。
弁天島から弁天島遊船組合の船で赤鳥居のある瀬に渡った観察会
のメンバーは海や海の生き物が大好きな子供たちとそのご家族です。
広いひろいアマモの茂る瀬を歩けば、足元にたくさんの生き物を見つ
けることができます。
長い葉を持つアマモが揺れています。
観察会を指導いただいた窪田先生から、アマモの別名を教えていた
だきました。
アマモはとても長い別名を持っています。
「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(龍宮の乙姫の元結の切
り外し)という」
アマモが潮に揺れているさまは、乙姫さまの長いまとめ髪をほどいた
ようだという例えの別名をつけられています。
アマモの写真を撮っていると窪田先生が発見をします。
「みんな来てごらん」
先生が指さすアマモにはなにやら大きな卵のようなものがついていま
す。これはなんとイカ(コウイカ類)が産み付けた卵なのだそうです。
初夏に岸近くて釣れるというあのコウイカはアマモにも卵を産んでいた
のです。
足元で動く大きな貝を拾えばこんなヤドカリが入っています。
弁天島のアマモ場で生き物を探しながら、ここに卵を産み、海がゆりか
ごとなって多くの生き物を育てていることを学ぶのです。
アマモ場観察会の仲間は、小さな弁天島の海の探検隊。タモ網でアマ
モの中をかきまぜれば面白い生き物がとれてきます。
それはまた次回のお楽しみです。
※取材協力:NPOはまなこ里海の会