舞阪港 船を舫う(もやう)
南浜名湖の一昨日、近づく台風に舞阪港の漁師さんは船の着け場
に急ぎます。
昨日の午後、いよいよ台風接近し横殴りの雨が降る中を港に行けば
船は幾重にも舫(もや)われていました。
台風などの時は、風や波で岸壁にぶつかりつづけないよう、船は少
し岸から離すのだそうです。そして後ろ側にも縄で舫っておくのです。
大きな台風4号が過ぎればもう沖縄に近づく5号あり、舫いは解けるこ
とを延ばしているのでしょう。
船と船は横並びになり、横の船とまた「舫い」をとっています。
舫いとは隣と腕組みして大きな風や雨に立ち向かう漁師さんの心を
表すことでもあります。
仲間内に事故があった場合、仲間たちがその日の売り上げを公平に
分けるというならいがあると聞きました。
その名も「舫い(もやい)」と云う。
漁ではライバルであっても、いざという時は舫いを結び、みなで力を
合わせて守りあう心を、船をつなぐこの綱から知ることができるのです。
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