舞阪港が静岡県の港で最も漁船の登録数が多いのは、あさりを採る
採貝漁(さいがいりょう)の漁師さんが多いからと言われます。
あさりの水揚げを教えていただいた村櫛のあさりの荷揚げ場(貝置き
場)に親子であさり漁をする那須田さんがやってきました。
昨年知り合い、さまざまに教えていただいている漁師さん親子です。
船長は那須田お父さん、息子さんはお父さんに習って修行中、ズッシ
リ重い袋を船首に積んで水揚げ場にやってきました。
息子さんとも顔みしり、あさり漁師さんは「胴長」と呼ばれる胸まである
ズボンを上に履いています。
漁師という生き方を学ぶ息子さんにお父さんの経験が伝えられる。
浜名湖には若い漁師さん、漁師さん見習いの若者が多くいるのです。
そして、環境を守りながら次の世代を担おうと働いています。
持ち上げるこの重い袋は22キロの袋、これを船の上で規定量にして水
揚げします。
ズシリと重い貝袋を水揚げ場の秤にかけて伝票を受け取ります。
採貝漁の組合、漁師さんはこの袋何袋までと取り決めをし、稚貝の棲
む海域、親貝が棲む海域などに禁猟区を決めて管理漁業をしています。
ここから仲買さんを通して全国のマーケットなどに浜名湖のあさりが運
ばれていきます。
おいしい浜名湖あさりが私たちの食卓を賑わしているのです。
※取材協力:浜名漁協