舞阪港 マツカサウオ 海ヤドカリの共生

イチロー@南浜名湖.com編集長

2012年06月03日 16:15



南浜名湖 舞阪港は浜名湖にありながら、浜名湖が海とつながる
今切口から遠州灘に出漁し、主に海の魚が水揚げする港です。

昨日の舞阪港はアマダイ・タチウオなどの解禁日、魚を選別する
台の上にはさまざまな面白い魚が混ざって水揚げされていました。

「マツカサウオ」です。

一度見れば忘れられない、金色に輝く小さな魚は鎧(よろい)を着
たような姿をしています。
触ってもやはり、硬い鎧のような鱗で包まれています。
その装束は松かさそのものなのです。



鎧は大型の魚や捕食者に食べられないためにあると思われます
が、胸ビレ(腹側にあるヒレ)は進化してまるで鋭いトゲのようにな
り広がっています。

大きな魚が来ても、これは飲み込む気持ちにならないでしょうね。



もう一種、海ヤドカリに出会いました。

海のヤドカリはとても大きいものが多く、弁天島などに棲むヤドカリ
とは種が違います。
よく見れば大きな「ハサミ脚」の先、はさむ部分がとても小さいのです。
きっと、この方が海の中にあるエサをとりやすいのでしょうね。



そして面白いことに、どの海ヤドカリもきっと借りた貝になにかを寄生
させています。
貝のままなら硬く感じるはずが、ぬめりと感ずる何かに覆われていま
す。イソギンチャク類なのかもしれませんね。

動けないイソギンチャクがヤドカリを守っているならば「共生」というこ
とにもなるのでしょう。

海ヤドカリは時に二個以上のイソギンチャク(かな)を担いでいることも
あるのです。

遠州灘の砂底の不思議、どんな風に一緒に暮らしているのでしょうね。

※取材協力:浜名漁協

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