南浜名湖、雄踏(ゆうとう)の町は西に雄踏港を持つ町、舞阪・弁天島
の北に隣接しています。
雄踏町で町を賑やかにするお店「宇布乃園茶舗」の和久田博さんに
雄踏の町のお話を伺っています。
「雄踏の町は寺の町でね」と話ながら地図を取り出して説明していた
だきました。
「安寧寺、極楽寺、西光寺、妙楽寺、道林寺、自保院、法雲寺、弘忍
寺と、さほど広くはない雄踏には多くのお寺があるんだよ」
雄踏は3,500世帯ほどと言いますからかなりの密度、かつては宇布
園の向かいにも「入船」という旅籠があり、芸者さんをあげての賑や
かな宴が開かれていた雄踏街道は雄踏を目指して買い物や遊びに
来るという土地だったといいます。
明治創業の宇布乃園は博さんで五代目、当時の棒はかりが残されて
います。
創業の頃からつい先頃まで雄踏にも茶園はありましたが、現在はお
茶は全国から取り寄せています。
先代が大井川の上流川根とご縁が深く、ブランドとなっている「秘園
の銘茶」を共同販売しています。
こちらはかつて抹茶を挽いていた石臼、抹茶はこれで茶を挽いて作
ります。
雄踏の歴史は古く、見せていただいた空撮写真には古墳らしいもの
が写っています。写真では見事な前方後円墳に見えるのです。
日本武尊(ヤマトタケル)の伝説に古墳、つい先頃まで芸者さんが行
く歓楽の町でもあった雄踏、和久田博さんの話は妙楽寺の伝説に続
きます。
※宇布乃園:
http://ubunoen.hamazo.tv/