ゆうゆうと踏む 宇布乃園 和久田博さん
南浜名湖、雄踏(ゆうとう)の町は舞阪・弁天島の北に隣接する旧き
町、多くの伝説や古跡があり、寺町としても知られています。
舞阪が海の町なら、雄踏は「雄踏街道」と名があるほど、浜松から
浜名湖に突き当たるこの地は旅籠なども並ぶ商業地として栄えてき
た町です。
この町は今も商業の町、
さまざまな取り組みが行われています。そ
の中心の一つが「宇布園茶舗」です。
今回は雄踏の町について和久田博さんにお話を伺いました。
宇布園はお茶屋さん、懐かしい茶箱が並びます。
「雄踏の町はね、旅籠や芸者置屋さんも多く、商店がズラリと並ぶ
商業の町、舞阪から篠原のみなさんも買い物や遊びにやってきた
ものですよ」
「浜松から続く街道は雄踏の町に突き当たり、南へ舞阪方面へ、
北へは舘山寺方面へ道が分かれるところなんだよ」
東海道は旅の道、雄踏街道は水産・農産物が集まる庶民の街道
町と賑わいを分けていたのです。
※懐かしい茶箱は現在でも購入できるそうです。中にトタンが貼
られた防湿箱として今も使われています。
「雄踏(ゆうとう)」という変った土地の名は
古事が元となっています。
日本武尊東征の砌、この浦に泊まりて、当金山に上り雄々しく踏み
固めたことにより、この里を「雄踏」と称するようになった。
踏み固められた土地を雄踏(ゆうとう)、後に「おふみ」とも呼ばれて
現在の「宇布見(うぶみ)」の名を生んでいます。
古く浜名湖は現在の形とはまるで違う姿をしていました。まだ舞阪の
名がなき頃から栄えた海と商業の町、雄踏の話を聞く、次回は和久
田さんに寺町の雄踏についてお聞きします。
宇布乃園:
http://ubunoen.hamazo.tv/
関連記事