浜名湖海苔 寒の舞阪港
年末から三月、四月まで春を待つ南浜名湖の寒中に忙しく
働くのは浜名湖海苔の漁師さんたちです。
この時期は出荷の最盛期、早暁から冷たい瀬に降りて海苔
を摘む、浜名湖名産の香り高い青海苔の収穫です。
弁天島前を通り、舞阪港や着場に水揚げに戻ってくる浜名
湖海苔漁師さんの船はすぐにわかります。
運転席が前にあり、後ろに海苔摘みポンプを積む小船を曳
いています。
寒さなどに負けない舞坂漁師さんの雄姿はこの季節の風物
詩となっています。
干潮の舞阪港は海と大きな差ができます。
ずっしりと重い浜名湖海苔は若い漁師さんとの連携で港に
あげています。
長い手かぎで片側を持ち上げ、どっこらしょうと水揚げす
るのです。
浜名湖の青海苔はそのままいただくほか、吸物に佃煮にも
用いられる香り高い寒中のご馳走です。
寒さなんてものともしない舞坂の漁師さんの働きがお膳の
ご馳走になるのです。
※取材協力:浜名漁協
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