舞阪港トラフグ漁 二回目の投入

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年12月04日 16:21



舞阪港の浜名漁協購買の建物にあるクジ引き場で早朝5時にクジ
を引いてそれぞれの漁場を決めたトラフグ船団は早暁より遠州灘
広く操業します。

浜名湖の底に5kmもの底はえ縄に600本もの小アジの餌をつけた
ハリを沈め、トラフグを釣り上げる。
5kmを船を進めながらゆっくり降ろし、そのはえ縄をゆっくりと
巻き上げての作業の一巡が終わります。

最初の漁場はクジで決めますが、2回目の場所は早いもの勝ちとな
ります。ここはと思う海域に旗ウキとアンカーを降ろし、2回目
の投入が始まります。



2回目の投入も同じ5kmの長さ、この時点で10時過ぎ、海は空の青
を映して青く染まり、漁徳丸のエージ船長は手際よく底はえ縄を
降ろしていきます。
海の底のトラフグに届けと降ろしていきます。



船長にはアマダイ漁、手長エビ漁と船に乗せていただきましたが、
トラフグ漁は船長の手が休まる時がありません。
鋭いハリを手際よくタイミングよく降ろしてゆく時には話しかけ
ることもできません。

そして降ろし終われば、さきほどの一巡目の仕掛けを丁寧に回収
したマンパチを船長は船尾に戻してくる。
そして空になった二巡目のマンパチを船首の巻上げ機まで運ぶの
です。

「冬の漁のトラフグ漁では今日みたいな日は滅多にないよ」

忙しい中船長は言います。
これから冬がトラフグ漁の最盛期、冷たい風と強いうねりの中で
の操業となるのです。

※取材協力:漁徳丸

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