舞阪港トラフグ漁 段取りマンパチ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年12月03日 11:19



舞阪港は初冬を迎え、いよいよトラフグ漁の最盛期を迎えてい
ます。灘がよければ(海がおだやかなら)遠州灘広く漁場に展
開して、5kmもの長さの底はえ縄を降ろしてトラフグを釣るの
です。

降ろした底はえ縄の最に旗ウキをつけて海に浮かべます。
先に降ろしたところまで戻り旗ウキを回収して釣り揚げがはじ
まります。

楽しみな成果を期待して海を覗きながらゆっくり巻き上げ機で
糸を揚げていきます。



漁師さんの仕事は魚を獲りながら同時に翌日の漁の段取りをし
ていきます。
5kmに600本ものハリがつく底はえ縄の仕掛けはマンパチと呼ば
れる容器に整理しながら回収していきます。
8メートル程ごとにつくハリと仕掛けを整理しながら海を覗く
を繰り返します。



明日の漁のために仕掛けを整理しながらの海覗き、何度も何度
も繰り返すうちに待望のトラフグが揚がってきます。

トラフグは美しいグレーの魚体に、黒の白抜きの斑点がついて
いる美しい魚です。

まるで和の衣装をまとったトラフグは遠州灘、舞阪港の冬の風
物詩、漁師さんは明日の支度と漁を同時に行っているのです。

※取材協力:漁徳丸

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