舞阪港のブッサイク ミズフグ

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年11月21日 11:35



舞阪港の選別台の上、港に入った底曳き船が氷締めした魚を広げ
て種別、大きさ別に選別するのが選別台です。

夢中で魚を撮らせていただいていると、「こんなのを撮りなさい
よ」と仲買さんが見せてくれたのはあの魚でした。

「ミドリフサアンコウ」です。

緑の目をしたキュートなフグ類の魚ですが、じつは腹に水をタッ
プリと蓄えてふくらみます。

今年の夏、漁徳丸のエージ船長に連れていっていただいた沖の手
長エビ漁で出会った面白い魚です。



最初に出合ったものは小さなものでしたが、沖で網から揚がって
きたミドリフサアンコウ
はこんなに膨れていたのでした。

それにしても「ブッサイク」ですねえ。

網は機械に巻き取られていきますが、船長は丹念にミドルフサアン
コウをはずしてゆく。
そのまま網に巻いてしまうと、まるで縁日のポンポン(水風船)のよ
うにパチンと弾けて割れてしまうのです。

食べることはありませんが、面白い顔をした珍しい生態のミドリフサ
アンコウ、船長が網から外して海に帰してあげるように、可愛らしくて
憎めない魚なのでした。

※取材協力:浜名漁協

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