南浜名湖あやしい探検隊さらに南へ2

イチロー@南浜名湖.com編集長

2011年04月24日 13:28



夜の闇はヒトをコーフンさせる。ましてや夜の海に出漁する
漁師さんの船に乗って行くなどとくれば究極のコーフンとな
るのです。

先日刺し網漁の網の巻き上げに同行させていただいたのは舞
阪港の千葉丸の大場船長さんでした。

「最近がんばってるから、一度経験してみる?」の言葉に
ウンウンとうなずいて真夜中出航の船に乗せていただいたの
でした。

潮見坂沖の遠州灘、巻き上げに1時間もかかるという長い刺
し網が巻き上げ機であがってきます。
そこにドタドタ、バタバタ、ニョロンニョロンとさまざまな
魚があがってくるのです。



ニョロンバタンバタンと揚がってきたのはこの異形の魚、、
というよりヘビかと思って後ずさりするほど後ろはなし、板
子一枚外は海ナノヨという状況で逃げられない。

2メートルほどもある「ギンアナゴ」という名ばかりは美味し
そうですがヘビ嫌いにはたまらない。
クワッと開いた口には鋭い歯がズラーリという怪物なのです。

それでも船長は顔色ひとつ変えず、「あまり美味くない」な
とと平然と言うのです。



そして揚がってきたのは高級魚のホウボウです。
青緑の羽のような胸ビレを広げたこの魚、「ボウボウ」と鳴
くから「ホウボウ」なんですって。
面白いですね!

ボウボウのホウボウは文字通りエラがはった面白い顔、ホッ
とする間もなく、あのハンマーヘッドシャーク、撞木サメなど
もあがってくる。

私、異形系だめなんです。

「ビビリだなあ」と笑われながらも揺れる船の後ろいっぱいに
逃げていた探検隊なのでした。

まだまだ続く。

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