舞阪漁港　美しい和紋を持つトラフグ

南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港の冬は全国に誇るトラフグが水揚げされる季節です。

フグ料理店で楽しむフグといえばトラフグ、大きく育てば6～7キロの大物にもなるトラフグを獲る舞阪のトラフグ漁は毎年10月1日に解禁となり年を越して2月末まで続き、冬の舞阪を賑わせます。

トラフグの特徴のひとつは胸ビレの後ろにある大きく美しい和紋、これを中心に緑黒の小さな紋が被う美しい魚です。



洋上で水揚げしたトラフグは漁師さんの丁寧な扱いで活かして舞阪漁港に運ばれ、競り用の仮生け簀に放たれます。

トラフグはさまざまな特徴的な生態があり、遠州灘の砂底に潜ってエサを待っています。目がよくないために目の前に来たものには何にでも食いつくという習性があり、トラフグを水揚げした漁師さんは仕切りがついたカゴに一本つづ分けて運びます。

目の前の動くものは仲間にでも食いつくことから傷を負うものもあります。



トラフグを紹介するための1枚目とこの写真はじつは弱ったフグを撮っています。
競り用の仮生け簀に放たれた中から、競りを前に取り出されてしまうフグは弱ったもの、競りの数にいれられません。

年末から年始の需要を過ぎれば旬の盛りのフグを楽しむ時期、じつはトラフグは獲れたその日に食べられる魚ではありません。専門の職人さんがさばき身欠いた身を数日寝かして水分を減らしてはじめて料理に使われます。

舞阪漁港のトラフグ漁再開はこの天気の荒れの後、再開が待ち遠しい冬の幸です。

市場の様子は「海老仙　浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。

※舞阪漁港市場のお魚さん