舞阪漁港のトラフグは精巣をさぐられる

イチロー@南浜名湖.com編集長

2018年01月21日 15:54



南浜名湖は海の産地、全国でも珍しい海につながる浜名湖の最南端の舞阪漁港は冬の海でトラフグを獲る漁師さんの水揚げ漁港です。

「遠州灘天然とらふぐ」のブランドを持つ舞阪のトラフグは育てる漁業に協力し、これから2月にかけて水揚げされたトラフグから健康な親フグを栽培漁業センターが買い取り、種苗用として稚魚をつくり、春の伊勢湾沖に放流します。

稚魚は育ちながら遠州灘までやってきて釣り上げられ舞阪のトラフグとなります。

舞阪に揚がる大物フグを見て写真を撮っていると、仲買さんが「メスだから値打ちが下がるなあ」といいます。
この時期はたっぷりの白子が採れるオスが珍重されます。



オスは放流された稚フグから一年で30センチほどに成長し、オスは2歳で成熟しメスは3歳ほどで成熟します。成長と共にオスは大きな精巣を持ちこの時期精巣の大きさを探られるのです。

カワハギはその硬い皮の下にある肝をさぐられ、ボラのメスはカラスミになる卵巣をさぐられ、トラフグのオスは精巣をさぐられる。
目利きする仲買さんは泳ぐトラフグを身ながら、じつは精巣をさぐっているのです。

今日の市場の様子は「海老仙 浜名湖遠州灘の魚介類・うなぎの販売」をご覧ください。

※取材協力:浜名漁協 舞阪漁港の仲買さん
舞阪漁港市場のお魚さん

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