今年の春漁の海へ出漁した船が「今年はしらすのキロクがあるぞ」という。
キロクとは魚探で見るしらすの群れのこと、春しらすは確かに遠州灘に寄ってきています。
新年度の舞阪・新居しらす漁の漁期はいよいよ来週3月21日から、期待あがる漁を前に2012年10月12日、舞阪港冨士丸に同乗させていただいたしらす漁の様子をお伝えしています。
早暁に今切を越えて出漁した船団は舞阪と新居を合わせて120艘もの大船団、二艘づつが一枚の網を曳く伝統の二艘曳きしらす漁が自慢の船団です。
日の出前の海はより大きなキロクのある海域と漁場を探す船がせめぎあう海、どの漁も日の出操業が決められており、年度の世話人となった船から網投入の合図がかかります。
それまでによりよい漁場を探し、網曳くコースを確保し待機します。
同乗させていただいた冨士丸から見た浜松駅前のアクトシティ、通称アクト沖、舞阪は浜松市西区の端にありますが漁場は愛知県境から掛川沖、やがて浜岡が見える広い海域でしらすを追っています。
写真は新居のしらす船、舞阪の船に比べてキャビン上のアンテナが低いのが特徴です。
新居港からしらすの係留場に向かう橋が低いため、高いアンテナを持ちません。
冨士丸本船(網を持つ船)のトシアキ船長がキロクを見て網を曳く方向を見定めながら無線での網投入の合図を待っています。
数回の網で獲る漁は船長の判断と操船によって変わります。
船尾では乗り子(乗り組む漁師さん)が網先を表す赤いブイと網の先を持って投入の合図を待っています。
120艘(60統)もの船団がせめぎあう第1回目の網投入が始まろうとしています。
※取材協力:舞阪港冨士丸
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舞阪港のお魚さん
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