南浜名湖は海の産地、冬は風や波で沖が荒れ、舞阪港からの漁も休漁が続きます。
この間に普段では紹介されない魚やエビやカニたちなどを紹介してきましょう。
陸（おか）から見れば水平線辺り、300ｍもの深海に網を曳く一艘曳き底曳き漁の共榮丸が水揚げするエビたちです。
エビたちはそれぞれ頭に個性的な角（ツノ）を持っています。
アカスエビです。
アカスエビは舞阪の甘エビとも呼ばれるように、生のまま殻をパリンパリンと剝いて食べられるエビ、比較的安価ですからキロで買って食卓に置き、家族で剥きながら楽しめる刺身エビです。
アカスエビのツノはまるで葉っぱのような優しさ、まるでその甘みを表すようなおとなしさです。
エビは海老と書くように尾を少しまるめているものですが、このエビは尾の先をくるりと内側に曲げている珍しいエビです。
その名もコシオリエビといいます。
少量の水揚げのため、出回るまでの水揚げはありませんが、ハサミ脚が長く手長エビといった感じを持つ汁物で楽しむエビです。
おとなしそうなエビですが、じつは立派なツノを持っています。
舞阪港の高級エビといえば手長エビとも呼ばれるアカザエビです。
これは小さなものですが、大きなものはとても高価、イタリアンのスカンピなどと共にイタリア料理で珍重され、舞阪では刺身のほかエビ汁で楽しまれています。
アカザエビは二重のツノを持ち、真っ黒な目がサングラスをしたギャング顔にも見えるのです。
エビのツノはそれぞれの性格を表しているのでしょうか、とても興味があるのです。
※取材協力：浜名漁協 共榮丸
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舞阪港のお魚さん
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